1968-11-12 第59回国会 衆議院 農林水産委員会 第4号
東北地方において、大中河川流域の広大な平野での米作が水田経営を育成してまいりましたことは、適地適作の観点から当然のことであると思われます。
東北地方において、大中河川流域の広大な平野での米作が水田経営を育成してまいりましたことは、適地適作の観点から当然のことであると思われます。
大中河川から用水として取り入れておる地域においては非常に恵まれておりますけれども、小河川並びに零細な河川から取り入れております水稲関係の干害がかなり出ております。特にため池等を利用いたしましてかんがい用水にしておりますところは、かなりな害が出ております。この点につきましては、各農民がせっかく育てましたこの水稲の枯死せんとする姿をまのあたりに見まして、応急の処置をしております。
次の問題は、今度の山陰、北陸の被害を見ますと、直轄河川等の大中河川ははんらんを免れております。どちらかと申しますと、小河川、特に県費支弁にもならない準用河川が決壊をして、私の居住地であります米子市のごときは、商店街が水びたしになった。水田、畑地は全部やられた。こういう実情にあるのであります。これを見ますと、上流はかんがい用水であり、下流は排水路を兼ねるといったものであります。
福島県下の今回の被害は、普通の水害に見られるような大中河川の堤の決壊に伴う河川の流域に沿っての被害というよりも、小河川のはんらん、山くずれ、すなわち山津波、地すべり、ため池の決壊による被害が大部分であり、従って部分的ではありますが、その惨状は現地でなければとうてい想像のつかないありさまでありまして、この点は福島県の今回の水害の一つの特徴と考えられるのであります。